2015年11月23日月曜日

天然木の経年変化はサンドペーパーで取れるのか(手作業編)

木材 オイル メンテナンス

検証開始から7カ月が経ったブラックチェリー材

経年変化を検証し始めて、はや7カ月がたちました。かなり初期の頃から飴色に変色し、変化が止まっていたブラックチェリー材。数ヶ月ほどで検証は終了したものの、他の木材と一緒にしばらく焼き続けておりました。

半分だけすっかり味が出ているブラックチェリー材を使い、今回は良い具合にコンガリと焼けたお肌をどれだけ美白できるのか検証していきます。

無謀かもしれませんが、今回はサンドペーパーを使い手作業で頑張ります!

(木材が小さいので手で行けそうな気もしているのですが)手作業がどれだけ大変化身をもって検証したいと思います。手作業で全く歯が立たなかった場合はパート2(電動編)ということで、折を見て電動機具を使って削っていきます!

なお、通常のメンテナンス方法については「オイル商品のメンテナンスについて」に詳しく掲載しておりますのでそちらもご参照くださいませ。

さっそくサンドペーパーで削っていこう

木材 オイル メンテナンス

1.道具の準備と環境を整える

まずは道具を揃えましょう!

サンドペーパー(目の粗いもの / #300程の比較的目の粗くないもの / #600程の目の粗くないもの)3種類くらいあると理想ですが、ひとまず荒めのペーパーと仕上げの#600ほどのペーパーがあれば大丈夫かと思います。次に汚れても良いタオルを2~3枚、オイルワックス
このくらい揃えば準備OKです!

今回はかなり木を削りますので、床にビニールや新聞紙を敷くなど、汚れても良い環境かつ風通しの良い環境を整えてから作業に入ります。(画像は参考までに)

※注意:今回の検証はあくまで無垢材の家具のみできる作業になっています。薄い天然木を使用した突き板貼りの家具では行えませんのでご注意ください!

木材 オイル メンテナンス

2.ペーパー掛けを頑張る

塵や埃など表面に何かしら付着していると、ガサッと傷が入ることがあるため、表面を綺麗にしてから少し目の粗いサンドペーパーで表面を滑らかにしていきます!

木目の流れに沿ってペーパー掛けを行うことが大切で、木目に直行してしまうととても傷が入りやすいです。しかも光の角度によっては直行した傷はかなり目立ちますし、なかなか補修しずらいのでご注意を。
(「サンドペーパーは木目方行に」を参照)

木材 オイル メンテナンス

20分ほどかなり荒めのペーパーで擦ってみましたが、多少薄くなるくらいであまり効果が無い...1時間ほどやっていれば綺麗になりそうな気もしますが、今回は時間に余裕がないためこの辺で終わっておきます。完敗ですね~。

意気消沈しながらも、ひとまず粉を布でふき取って、#320⇒#600と次第に目の細かいサンドペーパーでペーパー掛けして仕上げます。最後にしっかりと削り粉をふき取ってペーパー掛け完了です。

木材 オイル メンテナンス

3.オイルで仕上げる

このままだと白木のままなので、タオルにオイルを染み込ませペーパー掛けした木材にたっぷり塗り込んでいきます。最終的に拭き取れば問題ないので大胆にたっぷり塗って大丈夫!極端な話、直接木部にオイルを掛けてからウェス(布)でふき取っても全然問題ないです。

次に綺麗なタオルでしっかりと拭き取ります!
ここが甘いと乾燥時にオイルのベタつきが残ってしまうので、念入りにしっかり拭き取りましょう!

拭き取った後1~2時間経ったら、もう一回拭き取るのがベスト。
これくらい念入りにしっかり拭き取とると、ベタつき無く綺麗に仕上がります。

木材 オイル メンテナンス

4.乾燥と片付け

一通りオイルを塗りこんだら風通しの良い日陰で1日ほどは乾燥させましょう!
晴れて乾燥した日ならしっかり乾きますが、梅雨時期などの雨でジメっとした日にはもっと乾かした方がいいことも。表面の乾き具合を認しながらしっかり乾燥をしてください。しっかり乾いたら完了です。

乾かすのと平行して、作業が終わったらオイルを塗り込んだり拭き上げた際のタオルはそのままにしておくと自然発火する恐れがありますので、一度水に浸してからすぐに処分しましょう!

やっぱり手で削りきるのは難しい

絵面が通常のメンテナンスとあまり代らないじゃないか!ということはひとまず置いておいて、この小さい木材でも7ヶ月も日光で焼いたブラックチェリー材の経年変化を目立たなくするまで削るのは中々難しいようです。(時間をかければ出来なくはないですが、かなりの労力です)

ただ、全く収穫が無かったわけではなく、木材をよーく眺めてみると...

木材 オイル メンテナンス

極端に力のかかる角の部分はしっかり削り取れている!

というわけで多少の収穫はあったようです。ともかくこのサイズでもこんなに大変なので、テーブルの天板などの大きなサイズを手作業で削っていくのはかなり大変!無謀です!ということがこの検証で身をもって実感しました。
それに手作業だと力の入り具合が変わり、どうしても表面を均一に削ることが難しいです。

ですので、広範囲にわたる補修を行う場合は補修をしてくれる業者や家具をかったメーカーが請け負ってくれるのであればそちらにお願いするか、ホームセンターやネットで電動のサンダーが比較的安価で販売していますのでそちらを購入する。多少お金はかかりますがそうしたほうが労力が省けますのでお勧めです。

ただ、天板の傷や黒ずみといった補修は電動サンダーの方が使い勝手がいいかもしれませんが、今回のような1~2mmほど天板を削るような大掛かりなものについては、サンダーを使っての作業も頑張れば可能なのは可能なのですが、広範囲になってくると手間かかるし難易度もかなり上がりますので機械に慣れていない場合は専門の業社にお願いしちゃいましょう。


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しかしながら、多少は薄くなったとはいえ今回は完全なダメでしたね。ですので引き続きの検証ということで、「パート2:電動サンダー編!」を折を見て実践していきたいと思います。次回はしっかり削れることを祈って頑張ります!


電動サンダー編へ進む

お勧めのオイルワックス

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