オークの経年変化について
実際どんな変化をしていくのか検証するため、約10cm角の木材の半分を厚紙で覆い、窓際の日当たりのよい場所に置き4カ月間検証を行いました。
その結果について、オーク材の変化の様子をまとめましたので、新築の床材や家具にオーク材をお考えの方の参考になればと思っております。
なお、オーク材の特徴については「オーク材について」に記載しておりますので、そちらをご参照くださいませ。
経年変化開始前
検証開始時は全体的に黄色がかっており、力強い木目が特徴的です。これから長期的に少しずつ変化を遂げることとなります。
経年変化4週間(1カ月)目
こちらは検証1カ月目の様子。太陽光に当てている部分が僅かに黄色く変化してきました。
経年変化8週間(2カ月)目
経年変化12週間(3カ月)目
経年変化16週間(4カ月)目
ここでは4カ月間検証をしてきたわけですが、4カ月間で少しずつ経年変化が進んでいるのがわかります。他の木材と違い、経年変化とともに木目が薄まって行くことなく、木目を残したまま全体の黄色みが強くなっていく印象です。
(まだまだ検証は続けておりますので、今後はっきりとした変化が出てきたら更新していきます!)
全体的に色が黄色く濃くなっていく
今回の検証では、日が良く当たる場所では3週間~1カ月ほどで変化が現われはじめ、2カ月経った頃には変化具合がかなり顕著にわかるようになりました。
白色系統の木材であるサクラ材やメープル材も同じように黄色に変化していくのですが、それらの木材とはちょっと違う変化に。サクラ材、メープル材は黄色く変化していくにつれ、木目の差が殆ど分からなくなってきたのに比べ、オーク材は全体的に黄く濃くなり、木目が際立ってきたように思います。今回検証してみて、中々面白い発見でした。
オーク材については木目の性質上もともとが少し亀裂の入ったような木材のため、ウォールナット材やチーク材といった木材と比べ、直射日光やエアコンの直風などによる急激な乾燥により、場合によってはヒビ割れや反りが出やすい場合もあります。木材全般に言えることではありますが、そのような環境下は避けるよう注意が必要です。
無垢材であれば…
黄色く濃く変化していったオーク材ですが、紫外線による経年変化は木材のほんの表面で起こっている出来事(表面の0.5mmほどです)。
もし無垢材のオーク材をご使用の場合は、1~2mmほど表面を削ぎとってあげることで、また薄黄色の木材が顔を出します。
木材の経年変化は天然木を扱う醍醐味の1つではありますが、ウレタン塗装などの自分で塗装のものでなく、オイルフィニッシュなどの自分でのお手入れが比較的容易なものであれば、機会があれば一度削ってみるのもいいかもしれませんね。
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