2015年6月27日土曜日

ブラックチェリー材の経年変化について(まとめ)

ブラックチェリーの経年変化について

経年変化が激いので、取り扱いが少し難しい木材と聞くブラックチェリー材。実際どんな変化をしていくのか検証するため、10cm角の木材の半分を厚紙で覆い、窓際の日当たりのよい場所に置き2カ月間検証を行いました。

その結果について、ブラックチェリー材の変化の様子をまとめましたので、新築の床材や家具ブラックチェリー材をお考えの方の参考になればと思っております。

なお、ブラックチェリー材の特徴については「ブラックチェリー材について」に記載しておりますので、そちらをご参照くださいませ。

ブラックチェリー材

経年変化0週間目

ブラックチェリー 経年変化

検証開始時は全体的に仄かなピンク色をしていました。これから短期間で劇的な変化を遂げることとなります。

経年変化1週間目

ブラックチェリー 経年変化 1週間

こちらは変化が激しい事で有名なブラックチェリー材になります。1週間日光浴させたたけで、かなりの変化が起こりました。
最初は薄いピンク色だったのが、1週間でかなり茶色に。

経年変化2週間目

ブラックチェリー 経年変化 2週間

少し濃さを増してさらにいい色合いに。写真を撮った環境が少し違うため、画像では変化が分かりづらいかもしれません。

経年変化4週間目

ブラックチェリー 経年変化 4週間

わずかですが濃くなっているような気もします。同時に経年変化を検証している木材は大丈夫そうですが、直射日光の影響で油分が減り、少しパサついてきました。

経年変化8週間目

ブラックチェリー 経年変化 8週間

劇的な変化が起こった0~1週間。最初の頃から比べると木目が落ち着いてきた印象ですが、1週間以降はほぼ変化がないようです。

使い始めは大きく変化する木材

今回の検証でわかりましたが、日が良く当たる場所では最初の1~2週間ほどで、検証した木材では2カ月間で日にさらされていない裏っ側も少し変化していたため、あまり日にあたらない環境下でも少しずつ変化し、最終的には大きく色合いが変化したところで落ち着くはず。

このように最も顕著に急激に変化していく木材ですが、次第に飴色に変化していく過程を存分に楽しめる木材でもありますよね。
ただ、厚紙で隠した側と日にあてた側ではっきり色がかわっているように、ブラックチェリー材の家具などの上に物を乗せている場合は、定期的に場所を入れ替えてあげると、大きな焼け残りができることなく、綺麗に焼くことができますよ。

また、今回に限ったことかもしれませんが、比較的表面の乾燥が早い印象を受けました。オイルフィニッシュの場合、オイルが無くなってしまうと傷が入りやすかったり、汚れがつきやすかったりするので、定期的にメンテナンスを行い艶のある状態を保ってあげてください。そうすることで長く美しく使うことができ、その分深みも増していきます。

無垢材であれば…

かなり大胆に色の変化が起こったブラックチェリー材ですが、紫外線による経年変化は木材のほんの表面で起こっている出来事(表面の0.5mmほどです)。 もし無垢材のブラックチェリー材をご使用の場合は、1~2mmほど表面を削ぎとってあげることで、また淡いピンク色の木材が顔を出します。

木材の経年変化は天然木を扱う醍醐味の1つではありますが、ウレタン塗装などの自分で塗装のものでなく、オイルフィニッシュなどの自分でのお手入れが比較的容易なものであれば、機会があれば一度削ってみるのもいいかもしれませんね。

お勧めのオイルワックス

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