2015年3月14日土曜日

ダイニングテーブルの選び方3(仕上げ塗装編)

ダイニングテーブル 選定

前回はテーブルの形選びについて、長方形のテーブルのサイズについて考えてきましたが、今回はお好みに合わせテーブルの仕上げ塗装について考慮していきます。

定期的に手入れは必要だけれど、自分で補修が可能な仕上げ

一枚板の無垢材や集成材など、木のダイニングテーブルにこだわりがあり、木材の表情を存分に味わいたい方にお勧めの仕上げになります。比較的手入れ・補修が簡単にできるので、自分たちでしっかり手入れすることで一緒に成長していく、そんな醍醐味を味わえる仕上げです。

ここではオイル仕上げ、ソープ仕上げ、ナノクリアス仕上げの3種類をご紹介します。

オイル仕上げ

ボイル油(乾性油)等を木材繊維内部に浸透させる塗料で、表面に薄い塗膜をつくらないため、艶のない木目そのものを楽しめる仕上げ方法になります。無垢材の場合であれば、傷が入った場合でも熱を与えて木を少し膨らませたり、薄く削ることで簡単に補修ができ、何度もお手入れ・補修を繰り返すことでより質感のよい味わい深いテーブルへとかわっていきます。
自分で手入れが出来るので、テーブルへの愛着が深まること間違い無しです!

ただ欠点としては、オイルが染み込んでいるため、多少の撥水性はありますが、大変水気に弱い塗料になるため、水分をそのまま放っておくとシミができる可能性があります。また、オイル自体に自燃性があるため、手入れ用にオイルを購入される方は保存・取り扱いに注意が必要です。

ソープ仕上げ

石鹸水を木材繊維内部に浸透させる塗料で、表面に薄い塗膜をつくらないため、艶のない木目そのものを楽しめる仕上げ方法になります。オイル塗装とは違い濡れ色にならず、白木のまま仕上がるため、オーク材やメープル材など、白色系統の木材がお好みの方に最適な仕上げです。

無垢材の場合であれば、簡単に補修ができ、何度もお手入れ・補修を繰り返すことでより質感よく、石鹸の脂肪分が染み込みコーティングされ汚れにくいテーブルへとかわっていきます。
また、オイルとは違い、自燃性が無いため塗料が燃える心配はありません。

他の塗料と比べ比較的汚れやすいので、汚れが目立ってきたら石鹸で手入れをしましょう。

ナノクリアス仕上げ

塗り込むことで表面のガラス成分が空気中の水分と反応し、ガラス塗膜を形成する仕上げになります。少しだけ艶がありますが木目そのものを味わえる仕上げです。表面に薄い塗膜ができるため、オイル仕上げよりも耐摩耗性や防汚性、撥水性が上がります

無垢材の場合であれば、傷が入った場合でも熱を与えて木を少し膨らませたり、薄く削ることで簡単に補修ができ、何度もお手入れ・補修ができます。厚塗りするとそのまま固まってしまうので、塗装をしたらいらないタオル等で余分な塗料をすぐにふきとりましょう。

オイル仕上げよりも撥水製がありますが、比較的水気に弱い塗料になるため、水分をそのまま放っておくとシミができる可能性があります。テーブルを使用した後はすぐに水気を拭き取りましょう。また、自燃性があるため、手入れ用にオイルを購入される方は保存・取り扱いに注意が必要です。

メンテナンスはさほど必要ないけれど、自分で補修が難しい仕上げ

テーブルは食事をしたり、お茶を飲んで談笑したりと何かと水気を使うことが多い場所です。何かと利用する機会が多いからこそ、水や傷に強くなおかつ天然木の風合いを大切にしたい。そんな方にお勧めな仕上げです。ただ、傷や輪染みなどで補修する場合、塗膜を剥がす際に木を少し削っていいように、無垢材のものをお勧めします。

ここでは、ウレタン仕上げとセラウッド仕上げの2種類をご紹介します。

ウレタン仕上げ

ポリウレタン樹脂を主体とした塗装で、表面に薄い塗膜ができる塗装になります。表面に塗膜をはる関係上、光沢のある仕上がりになりますが、艶消し塗料で仕上げれば問題なく木目を楽しめる仕上げです。
比較的摩耗に強く、水に強いため、水気の多いテーブルには相性の良い仕上げになります。

気をつけなければいけないのが、下地が木を使っているため完璧には水気を防げないことと、熱で白く変色する場合があるので、鍋などを乗せる場合は鍋敷きを下に引いてから使用しましょう。
また、塗装の際にはチリやホコリや湿気等を嫌うため、自分での補修が難しいことです。傷が入ったりした際は自分で補修をせずに、購入したお店に一度相談してみましょう。

セラウッド仕上げ

ウレタン樹脂とファインセラミックの合成塗料で、表面に塗膜を形成しつつもオイル塗料のような風合いが出せる素敵な仕様です。ウレタン仕上げよりもはるかに水・熱・汚れに強い仕上げで基本的にメンテナンスが要りません。水分の使用や汚れることの多いダイニングテーブルには相性抜群です。

また、日光の紫外線による木の経年変化を抑える効果があるため、経年変化はしていきますがその速度を大幅に遅らせることができます。木の温かみは好きだけど、経年変化はさせたくない方にはもってこいの仕上げではないでしょうか。

ただ、欠点としては傷や凹みなどで補修の必要がある場合は、塗装に特殊な技能が必要なため自身での補修が大変困難です。補修をお願いできるかどうか、購入する前にしっかりお店に確認をしておきましょう。

まとめ

今までの説明を、簡単に表にまとめてみました。

塗料 比較

計3回に渡りサイズ・デザイン・仕上げの素材の観点より考えて行きましたが、自分たちがテーブルを選ぶ上で何を一番重視するのか?という点を考慮しながら、皆さまが長く使って行ける「これだ!」と思えるこだわりのテーブルを選べるよう陰ながら願っております。

お勧めのダイニングテーブル

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