
前回の記事で軽度の傷のメンテナンス方法いついてご紹介しましたが、今回はそれに引き続き凹み傷の補修方法をご紹介していきます。
凹み傷の補修をやってみよう!
表面を爪を立てて軽く擦ってみると引っかかりがある傷については、無垢材の凹みを膨らませることでかなり傷を消せたり、目立たなくすることができます。
突き板材場合は凹みが消えない場合も多いですが、少し傷を目立たなくすることは可能です。
当ページをご参考にして頂き、ぜひ一度補修をおこなってみてはいかがでしょうか。
準備する道具
- 温めたアイロン(中くらいの温度)
- 水を含ませた布(タオル等の少し厚みのある布がいいです)
- 手芸用の針(傷が出てこない場合に使います)
- いらない布数枚
- #600ほどの目の粗くないサンドペーパー
- オイルワックス
今回はアイロンを使用して行きますが、火傷には十分に気をつけ、自己責任のもと行い、
オイルワックスを使用する際は火器厳禁で必ず窓を開けよく換気しながら行いましょう!
また、サンドペーパーを使うと木くずがかなり出ますので、掃除をしやすい環境で作業を行いましょう。
早速補修をしていこう!
準備が整ったので、早速家具の補修を行っていきましょう!
アイロンとサンドペーパーで傷・シミを目立たなくしよう
- 濡らした布を2枚折りにし、傷口の上から被せます。
-
濡らした布を乗せた凹み傷の上から温めたアイロンを火傷に気を付け、3秒ほど充てていきます。
この時ジューっという音がしなければ蒸気が出ていませんので、再度布を濡らしてみてください。
この蒸気を木にあてることで、木が蒸気を吸いこみ少し膨らみます。
あまり充てすぎると焦げる可能性がありますので、やり過ぎは禁物です。 -
膨らんだか確認するため、一度布を取ります。この時、タオルはアイロンの熱で熱くなっているため、火傷しないよう十分にお気をつけください。
凹みが目立たなくなるまで2~3回ほど行いますが、あまり膨らまないようであれば、凹み傷部分を軽く針で刺すと蒸気が染み込みやすくなり、膨みやすくなります。
ただ、表面が突き板仕上げのものは下地の関係で膨らみにくいので、2~3回ほどアイロンを充て、少し膨らんだようであればそのまま次へお進みください。 - サンドペーパーを使用しやすいように、乾いた布で濡れた部分を拭きあげます。
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傷が少し残っている場合は#240~#320のサンドペーパーを使い、木目に沿ってペーパー掛けを行い表面を少し削ります。
もし表面が木を薄くスライスした突き板貼りの時は削りすぎると下地が透けて色が薄くなってしまうため、この工程は飛ばし#600の目の粗くないサンドペーパーを使い、擦りすぎに注意し、傷の所だけでなく比較的広い範囲で軽く擦ると自然な仕上がりになります。
注意:サンドペーパーを使う場合は、必ず木目の流れに沿ってペーパー掛けを行ってください。木目の流れと直行してしまうと、傷が入る原因となってしまいます。 - 傷が目立たなくなったら、乾いた布で木くずを布で拭き取ります。
少し傷が残ったな~といった場合でもオイルをひけば目立たなくなる場合もありますので、ある程度傷が消えたら軽くオイルを塗って傷の具合を確認してみてください。 - 仕上げに#600のサンドペーパーを木目に沿って使い、表面を滑らかにしていきます。
- 触って表面が滑らかになったら、乾いた布で木くずを布で拭き取ります。
これでサンドペーパーでの傷・シミ消しが終わりです。
オイルで綺麗に仕上げよう
ペーパー掛けが終わったら、仕上げにオイルを塗り込んでいきます。別ページにも詳しく記載しておりますので、そちらもご参考にしてみてください。
オイル商品のメンテナンスについて
- オイルが固まっていることがあるので、オイルの入った容器をよく振ってください。
- 布にオイルを付け、しっかり塗り込んでいきます。
余分なオイルは後から拭き取りますので、塗りムラは気にせずに手早くまんべんなく塗っていきます。 - まんべんなく濡れたら、オイルがついていない布でしっかり拭きとっていきます。全体を拭き取れたらもう一度しっかり拭き取りましょう。
- 1時間ほど放置した後、残りの布で再度しっかりと拭き取ります。
しっかりと拭き取れていない場合、オイルが固まりベタつきの原因となりますので、しっかりと拭き取りましょう! - しっかりと拭き取れたら、環境により時間は変わってきますが、半日ほどはそのまま乾かしておいてください。
夏場などの高温多湿な環境だと乾きにくいので、冷房や除湿をすると乾きが早くなるかと思います。 - 家具を乾かしている間に使い終わった布は、すぐに水に浸してから処分しましょう。そのままにしておくと発火する恐れがありますので大変危険です。
使い終わったタオルを処分し終わったら補修完了です!
これで補修完了です。
傷の補修は意外と簡単
傷の補修となると難しいかと思われる方も多いかと思いますが、いざやってみたら意外と簡単なことに気づいて頂けるかと思います。
使っているうちに傷が入ってしまうことも多々あるかと思いますので、傷が気になる方は少し家具に艶がなくなりかさついてきたかな?と感じた際にでも、オイルを塗り込むついでに傷の補修も行ってみてはいかがでしょうか。
お勧めのオイルワックス
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